開催案内
ご挨拶
ダイニンは、細胞の運動を司る巨大なタンパク質です。発見当初、繊毛・鞭毛運動の力を発生する特殊な酵素と考えられていましたが,今では、ダイニンがすべての細胞の中にあって生命活動に必須の重要な働きをしていることがわかっています.
ダイニンの大量発現系と改変技術の確立、電子顕微鏡観察技術の飛躍的進歩、ダイニンの力発生や運動を詳細に計測する単一分子計測技術の発達によって、ダイニンの構造と運動機能に関する研究はこの10年の間に大きく進展しました.2008年末には、ダイニン固有の構造である微小管結合部位の原子座標がついに明らかにされました。また、ダイニンが機能する場である鞭毛・繊毛については、これらの機能不全と疾病との関連が次々と明らかにされ、鞭毛・繊毛の生理機能の重要性が改めて認識されてきています。
国際ワークショップ ダイニン2009は、2005年に続く2回目のもので,ダイニンを集中的に扱う会として世界中の主要な研究者ほぼ全員の参加が予定されています.ダイニンの研究では,鞭毛・繊毛研究の伝統を持つ日本の研究者が以前から活躍しており,最近の重要研究の多くが我が国の研究者によって行われています.新たな研究ステージに向かって進みつつあるこの分野で,国際的研究会を日本で行うことができる.そのことを主催者として喜ぶとともに,多くの方々にご参加いただき,研究の展開を目の当たりにしていただきたいと心から願っています.特に、次世代を担う若手研究者の参加を心からお待ちしています。
国際ワークショップDynein2009組織委員会
委員長 須藤 和夫
(東京大学 大学院 総合文化研究科 教授)

